遭難対策

はじめに

巡検は危険がつきもの。
沢・山の中でどんなアクシデントに見舞われるかわからない。

何かが起こったとき、巡検に参加しないメンバーもさまざまな対応を取らねばならない。

ここでは、道に迷った・不慮の事故など、何らかの理由で巡検参加者が下山できなかった場合を想定して、対応の仕方をまとめておこうと思う。
同時に、下山するタイミングを全員に知らせる方法も考えていく。

計画立案・巡検・下山まで

概説

シュマの会は巡検を主な活動とするサークルであるが、2020年〜2021年にかけての活動のオンライン化に伴い、非公式巡検(pass付きBBSへの書き込みがない巡検)が増加し、巡検の詳細を知らないメンバーが当時多く存在した。
この状況を是正するため、普段の巡検ではpass付き掲示板とメーリングリスト(以下M.L.)を利用する。pass付きBBSへの書き込みがない場合は、シュマの会は関与していないものとする。巡検以外の企画においてもM.L.およびLINEグループで募集し北区、東区、西区、南区、中央区以外の場所に車等で移動する場合はpass付きBBSへ書き込むこととする。BBSへの書き込みは本名フルネームで行うこと。ニックネームでの書き込みが頻繁に見られる会員に対しては警告を行う。飲み会等を目的とした移動はpass付きBBS書き込みの対象にはしない。山菜採りや釣りの目的でも山に入る場合は連絡係を設置する。
また、危険が予想されるような巡検では、計画書の作成を義務付ける。計画書及び巡検記録のテンプレートは以下のURLにある。


緊急時に備えて会員の名簿作成(氏名、連絡先(本人)、緊急連絡先(両親等)、血液型、生年月日)を義務付け、名簿保持者および名簿保持者の連絡先を年度ごとに更新し会員全員に公表する。なお名簿記載前の一年目については巡検参加ごとに連絡係に同様の情報を伝える、または巡検前に会長に名簿作成に必要な情報を伝えることとする。

脱渓・下山予定時刻が19時を越えない日帰り・山越えなしの巡検

  • 本来ならすべての巡検で計画書を作成すべきである
    • でもあまりに煩雑だと続かない恐れが大きい
    • 沢の様子を見ての臨機応変な対応が取れなくなる
  • 例えば中川巡検のように、数日にわたる巡検でも山中には泊まらず宿泊施設や車中に泊まる場合にはこちらに含める
    • ただし、その場合は一日ごとの計画、下山報告の書き込みが必要とされる
    • 民間ハンターと巡検を行う場合、遭難対策について民間ハンターと話し合い、会員に連絡すること
    • 道内で他大学と巡検を行う場合は通常通りの遭難対策を行う
    • 道外で他大学と巡検を行う場合は事前に相手側の遭難対策を他の会員に説明し、本部は相手側に設置してもらう。また連絡係は相手の遭難対策の責任者と連絡が取れるようにすること。同時にシュマ側でも連絡係を設置しBBSへの書き込みも行う。
  • 恒例中川等、名簿保持者が出払っている可能性が高いイベントでは連絡係に名簿をあずけること

計画立案者が行うこと

  • 巡検中参加者と連絡がとれる者を連絡係に指名しておく
    • 連絡係は「二年目以上」、「在札」、「21時から名簿保持者と連絡をとりつつ22時までにサークル会館に行ける」者でなければならない。
  • 立案者は自身と参加者の電話番号をとりまとめて連絡係の電話番号と交換する。

  • 計画立案者は該当する巡検の出発時までにpass付き掲示板に巡検の詳細を記す
    • 具体的には地域・沢の名称・下山予定時間を必ず記入する
    • 入渓の可能性のある沢は全て記入する
      • 入渓前にどの沢に入るか確定し、記入することが望ましい(電波の関係でどうしても不可能な場合はよい)
      • 記入していない沢に入渓するときはその旨を入渓前までに記す(これは電波の通じるところまで戻ってでも必ず行う)
      • マイナーな沢に行く場合は場所が特定できるように連絡係に地図で説明すること
    • 「下山予定時間」とは電波の入るところに着き、連絡を入れられる予定時間のことである。
  • 計画立案者は該当する巡検の出発時までに確定した参加メンバーを上記スレに書き込む



  • 下山後、計画立案者は当日21:00までに下山報告を上記スレに書き込む(これは電波の通じるところまで戻ってでも必ず行う)
  • 下山報告は連絡係にも直接行う。

  • 上記の2つの下山報告は確実に両方行うこと。

参加者が行うこと

  • 計画を熟知する
  • 立案者に電話番号を教える

連絡係が行うこと

  • 下山報告があった場合きちんと返信しBBSにも書き込む。
  • 連絡がない場合の動きは以下の通り、フローチャートを参照し適切な行動をとる。
  • ①下山予定時刻まで報告を待ち、報告がなかった場合は巡検立案者に電話連絡を試みる。
    • 下山が多少遅れたり、下山していても電波が入らなかったりすることがままあるため、この時点での連絡は一応の確認程度の意味合いである。
  • ②予定時刻一時間後まで待機し、その間連絡がなかった場合再度参加者に電話連絡を試みる。連絡が取れない場合はBBSにその旨を書き込む。
  • ③20時までに連絡がない場合、21時まで参加者と連絡を試みつつ、名簿保持者と連絡をとる。名簿保持者とも連絡がつかない場合に連絡を取りつつ22時までにサークル会館へ到達できるよう準備・行動する。
  • ④名簿保持者に連絡がついた場合、以後の対応を連絡した名簿保持者に任せ、参加者からの連絡がないか注意しつつ待機する。参加者から連絡があった場合BBSに書き込み、連絡した名簿保持者にその旨を伝える。名簿保持者に連絡がつかない場合、サークル会館に向かい名簿を入手する。
  • ⑤遭難連絡を受けた名簿保持者、もしくは名簿を入手した連絡係は21時まで参加者に連絡を試みる。21時までに連絡がつかない場合は遭難とみなし、三役・三役経験者・上級生・在札OB等に連絡、本部役員として招集。


山中泊もしくは山越えを行う、あるいは下山予定時刻が19時を超える巡検

  • これに該当する巡検は特に危険が高いと思われる
    • 事前の十分な検討と各機関への連絡が必要とされる
  • 山中泊もしくは山越えを行う巡検のつもりで出発し、日帰り・山越えなしの巡検に変更する場合はpass付き掲示板に記入し、連絡係に伝えたうえで認められるが、その逆は一切認めない
    • 別の地域での山中泊もしくは山越えを行う巡検への変更も一切認めない

計画立案者が行うこと

  • 連絡係を必ず指名する
    • 連絡係の要件は日帰り巡検と同様である。

  • 山中泊、山越え、遠い産地である等を募集の段階で周知する

  • 入林申請を行う

  • 該当する巡検までに行われる例会時までに計画書を作成する
    • 様式に従って作成する
      • 日時・入渓する沢・入渓から下山までの予定時間・メンバーの情報(氏名・住所・連絡先・緊急連絡先・血液型・生年月日)など
      • コースを書き込んだ該当地域の25000分の1地形図を添付する
      • 山中泊・山越え・下山予定時刻が19時を超える巡検の場合は日帰り巡検の場合のフローチャートが使えないため、各巡検ごとに連絡をとる明確な時間も含めた遭難対策を用意し、計画書にも記す
      • 顧問の先生の判をもらう
    • 計画書は6部用意する(判ありの原本+コピー5部)
      • 保管用(原本)・会長用・連絡係用・大学提出用・営林署提出用・警察提出用(目的は沢登りと記載)
    • 計画書を上記機関・人物に提出する

  • 出発までに計画立案者・参加メンバー・会長・連絡係の全員が参加するミーティングを行う
    • 例会時に行ってもよい

  • 通常の巡検と同じようにpass付き掲示板に書き込みを行い、メーリングリストにも送信する
    • 計画から下山報告まで

  • 下山日21:00までに連絡係に下山報告を行う

参加者が行うこと

  • 計画を熟知する
  • 各自地図を用意する
  • 上記ミーティングに参加する

参加していないものが行うこと

  • 連絡係は下山報告を待つ
  • 連絡係以外の者もpass付き掲示板をよく確認することと
  • メーリングリストも確認する

緊急時の対応

下山連絡がない場合

  • 連絡係は計画立案者・参加者の順に電話にて連絡を試みる
    • ここで連絡が取れ、無事であれば下山報告を促す、もしくは連絡係が行う
    • すぐに連絡が取れない場合は、21:00まで連絡を試みる
      • 21:00になっても連絡が取れなければ遭難と見做し、対策に移る

ケガや増水などで参加者の一部もしくは全員が動けない状態だと連絡が入った場合

  • 直ちに遭難対策へと移る
  • 参加者の状況をよくつかみ、直ちに救助する必要がある場合は、なるべく早期の遭難対策本部設置と捜索活動開始を目指す

遭難対策

当日の対応

  • 連絡係は直ちに年度ごとに更新される遭難対策名簿保持者リスト(優先順位は現三役 →前三役→在学三役経験者→在札OB)に基づき、電話にて連絡を行う
  • 連絡係から連絡を受けた名簿保持者は、連絡係を含む 7,8 人程度を本部の役員として召集する
  • 顧問の先生にも電話にて連絡を行う
    • 可能な場合は招集をかける

  • 招集できた者で遭難対策仮本部を結成し、仮本部長を1名任命する
    • 仮本部長は、いざという時に責任が取れ、決断できることを基準に適切と思われる人物を選出する
    • この仮本部が設置された段階で、連絡係からメーリングリストを用いてシュマの会全体に連絡する。(仮本部設置時メール テンプレ)また、遭難対策名簿を用いて遭難者家族に随時連絡をいれていく。遭難者家族には巡検の情報(巡検地や撤退予定時刻など)、遭難対策仮本部長名、こちらの連絡先を伝えた上で、家族側の連絡先も聞いておく。また、混乱や対応スピードが遅くなるのを防ぐために個人での動きは控えてもらうようお願いする。
    • 仮本部設置場所は、ある程度の広さがある、北大周辺、wifi環境有り、といった条件を満たした場所とする。
  • 記録係を1名任命する
    • 内部情報と外部とのやり取りを記録する
  • 遭難対策会計を1名任命する
    • 立て替えた費用などをすべて記録する
  • 外部用資料作成係を 1 名任命する。
    • 翌朝、大学当局や警察に協力要請する際に提出できるよう遭難の経緯等をまとめた資料を作成する。
  • 連絡係は仮本部設置以降も、メーリングリストまたはLINEを用いてシュマの会内部に情報を伝達する係を務める。
  • 情報を収集する
    • 入渓していると思われる地域の地図を用意し、天候などの情報を可能な限り収集する
    • 巡検参加者の情報を可能な限り収集する
      • 氏名・住所・連絡先・緊急連絡先・血液型・生年月日など
      • 食料の有無なども推測する
      • 情報や対応方法はメーリングリストやLINEなどで共有するが、混乱や対応スピード低下を防ぐために、その他の会員は勝手に行動(連絡をとるなど)しない

翌日の対応・捜索活動

  • 朝6:00、遭難を公表する
    • ここで仮本部は本部となり、仮本部長は本部長となる
    • メーリングリストやLINEを用いて連絡係より、シュマの会内部へ連絡する。
  • 各所への電話連絡(原則、遭難対策本部長より連絡)
    • 北海道大学学生支援課(窓口が開き次第連絡すること)
    • 遭難者家族
    • 警察(北区や東区の警察署に相談して各管轄につないでもらうこと)

  • 捜索依頼
    • 本部長は大学当局を通して正式に道警に捜索依頼を行う
    • 本部長は必要に応じて大学当局を通して、学生団体等の各団体に捜索依頼を行う
    • 捜索依頼を行った時点で可能であれば本部を大学当局に移す
      • 可能であれば、本部長も当局から任命し直す

  • 捜索においては道警・現地捜索隊・大学遭難対策本部が密に連携を取り合って行う
    • 必ず定時連絡を行う

  • 場合によっては報道も行う
    • 正確な情報を報道してもらう
    • 部員は記者の質問には一切応じない
      • 個人的な見解は混乱を招くため、絶対にノーコメントを貫く
    • 記者は絶対に本部には入れない
      • 対応は別の場所で行い、記者が多ければ会見を開く

  • 捜索が長引く場合など、遭難者家族が来札される場合には受け入れ態勢を整え、個人的な行動は絶対に控えていただく
    • 混乱と二次被害を招く可能性がある

  • 発見された段階で捜索打ち切りとし、関係各所へ連絡、必要に応じて報道発表する

事後処理

  • 関係各所へのあいさつ回り
  • 会計
    • 捜索活動費の集計・支払
    • 部外捜索隊への日当
    • 保険の請求
  • 報告書の作成
    • 以後よく検討し、二度と発生しないよう努める

最後に

大まかな動きをまとめたが、状況によって対応は大きく変わるため、柔軟な対応が求められる。
そして何より、これらの対策が実際に適応されないような安全第一の行動が求められる。
非常食やエマージェンシーシート、火種、応急処置セットなどは各自で意識して携帯するようにすること。

  • 最終更新:2022-08-01 15:36:22

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