エヒメの結婚前夜カウントダウンTV

この番組は終了しました。

概要

エヒメさんが結婚するまでの道程を描く、ノンフィクションノンサクセスストーリー

キャスト

エヒメ・POM・ミカン(以下EPM)


第零話「家族っていいな」

国内旅行が趣味なEPMは2014年の夏、関東方面に足を向け、旧友に会ったり会わなかったりしていた。
この日は、同輩だった友人夫婦のお宅に遊びに、神奈川県に。
最後に会ったのは、3年前。その頃泣いてばかりいた長女はすでに6歳になっており、更には次女も2年ほど前に授かったらしい。
玄関を開けて挨拶すると、友人の娘2人はふいっと逃げてしまった。
「あやしいおっさんが現れたんだから、当然だろう」と友人。
「あやしい樹見かけたら、叫んで助けを呼ぶくらいの教育をした方がいいんじゃね?」

一緒に昼食を食べているくらいから、娘2人の警戒レベルは下がったらしい。
トランプやボールでキャッチボールしたり、娘さん自慢のコレクションを自慢されたりしていると、あっという間に1日が暮れていく。
その帰り道にふと気がついた。

あれ、家族っていいんじゃね?

欲しい/欲しくないの選択肢を突きつけられたら俄然「欲しい」を選択したくなったEPMは、ついに婚活を決意する――!

第一話「婚活ってなんだろう」

婚活は、結婚相手を探すことである。
結婚とは、今まで他人だった2人が、家族になることである。詩的な表現をすれば、互いの幸せを一緒に目指す最小単位とでも言おうか。

オーケー。
では、もう少し穿って「私が相手に求めること」や「私の特徴」について考えてみようか。

まずは自分のこと。
私は転勤の多い薄給公務員で、車で「郷土館巡り」とかを趣味としている。これは欠点。
見方を変えると、安定した信用ある職業に就き、ドライブを趣味としている、とも表現できる。こうなると長所。
他に、怒らない/怒鳴らない、優しい(友人談)、血小板が多い/君の血がもっと欲しい(献血ルームの看護師談)という長所も挙げられるだろうか。
読書は、特徴としてあげるにはアピールポイントには欠けよう。

では、相手に求めること――つまり、私の好みの女性である。
第一条件は気が合うことである。当然だね。
加えて、たまにでいいので趣味には付き合って欲しい。相手の趣味が私の参加できるようなものだといいな。
たとえば、「あたし、練り物づくりが趣味なんです」という女性とは付き合えない気がする。……たぶん。
あとできれば、食事の趣味――日本酒好きな私に付き合ってくれるとうれしい。
酒好き/酒に強い女性がいいというわけでも、凝った和食が作れるというわけでもなく、毎日和食にして欲しいというわけでもないけど。
ご飯食べながら他愛もない話をしたり、たまに酒蔵ドライブに付き合ってくれたり、そんな程度。

え?躯の趣味?そりゃもちろん、あs(以下、公序良俗に反するため削除)

第二話「どっち?こっち?あっち?そっち?」

前話で婚活に向けて自己分析をしたわけだけど、
一口に婚活といっても、いろいろあるさね。
結婚相談所、街コン、婚活パーティー。。。
さて、ひとつひとつ見てみよう。

1.結婚相談所
結婚相談所は、結婚を強く意識した方が多く集まっている(らしい)。
アドバイザーなんかもいて、わからないことも懇切丁寧に教えてくれるから安心!(できるらしい)
互いのプロフィール見ながら、毎月誰かしら紹介してくれるので効率的でもある(らしい)。
費用は年間30万円から50万円……って高っ!! そんな可処分所得ねえよ!

2.街コン
前々から興味はあったけど、根室からだと一番近い会場が釧路だったり、参加枠が農業男子限定だったり、そもそも行けなかったイベント。
札幌だといくつか参加できそうなのがある。
最初のイメージと違って、主催はほとんど民間会社。
根室にいると、行政がかかわっているようなイメージだったけど、気のせいだったらしい。
(行政主体のイベントも確かにありはするんだけど、そんなに数はない。多分予算の関係だろう)
費用は5,000円くらい。
行けなくはないけど、ちょっと高めかな。。。って女性は半額かよ! 女尊男卑が過ぎるわ!

3.婚活パーティー
モテない男女を集めて、総当り的にお見合いさせようというイベント。
主催は民間会社=結婚相談所で、とどのつまり、結婚相談所の売り込みを兼ねているみたい。
札幌市内に複数の主催者がいるため、日程の都合もつき安く、年代(年齢)別の区分けもけっこうしている。
費用は3,000円から5,000円くらい。当然、女性の方が参加費安いけど、まあ、ある程度にとどまっているからいいか。

よし、ではとりあえず婚活パーティーに参加してみようか!

そしてEPMは参加のボタンをクリックした。

第三話「当たって砕けろ」

 婚活パーティー会場にやってきたEPM。
 某ビルの6階、小学校の教室よりふたまわりほど狭い、少し薄暗い部屋が、会場らしい。
 壁に沿って向かい合わせの椅子が、およそ20組。壁際が女性、部屋の中央側が男性らしい。
 椅子の上には、A6くらいのサイズのバインダーが乗っており、タイトルに「プロフィール」とあったので、とりあえず書き込み始める。

「名前」「現住所(市町村)」「出身地」「身長」「体重」「職業」は正直に。
「年収」は見栄を張ってちょっと多めに。

 で、問題は……「趣味」「自分の長所」「好みのタイプ」「休日の過ごし方」である。
 説明を聞くと、これは交換して自己紹介兼会話のきっかけとして使うものらしい。
 つまり、求められているのは、「面白く、でもスベらず、かつツッコミ甲斐のある答え」ということだろう。
 たとえば、「好みのタイプは優しいことです」なんて書いても「ふーん」で終わってしまいそうだし、「自分の長所は光合成ができることです」と書いても「キモっ」と思われることだろう。
 正直、趣味も正直に書くとヒかれかねないけど、、、こればっかりはすぐにボロが出そうというか、趣味の話せずに会話広げる術がない、というのが実情。

 というわけで、こうなりました。
趣味 ドライブ、読書
自分の長所 おおらか(?)
好みのタイプ 食事の好みの合う方
休日の過ごし方 歴史探訪

 まあ、初回から上手くいくはずもないので、気楽に気楽に(と、緊張を誤魔化す)。

 開始時間となり、区で案のプロフィールシートを交換して会話を始める。
 5分もたたず、制限時間が過ぎ、隣の席にずれ、プロフィールシートを交換して、、、と約20回繰り返して全員とお話しする(後で調べたところ、「回転ずし形式」というらしい)。
 反応としては、「この『(?)』ってなに(笑)」「食事の好み? どんなのが好きなんですか?」「歴史探訪って、、、渋いですね(苦笑)」と割とこちらの予想通りの反応。とはいえ、全員が全員引っかかってはくれないし、こちらの話を黙って聞いてるだけで返事をしない人もいたりする。一方で、「私も歴史探訪好きなんですよ!」と意外なほど高評価を得たケースもあった(しかも2人も!)。

 全員と話し終えると、「マッチングシート(1回目)」なるものに、興味を持った人の番号を6名分記入する。
 本番のマッチングシートが別にある。軽い気持ちで、と言われても、こんなに大量の人数覚えきれない。きちんと印象に残っている方と、残してあってメモに「Good!」と書いてあった方を記入する。
 記入し終わったら、運営の方が回収していき、休憩。集計を待つ。

 休憩後、結果が返ってくる。
 どうやら、3名の女性から興味を持っていただけたようで、幸先良く感じる。
 3名のうちの2名は、歴史探訪ネタで盛り上がった方で、残りの1名は……印象に残ってないけど、これだれだ?

 結果発表後は、フリータイムと称した自由なトークタイム。
 気になるあの娘ともう一回話したり、中間結果が振るわなかったので新規発掘したりするための時間である。
 部屋の中央の机(軽食という名のお菓子とソフトドリンクが置いてある)の周りで、立食形式で会話を進める。
 時間はおよそ20分。
 男女とも話しかけるのを躊躇していて、積極的に話せる雰囲気ではなく。。。(と言いつつも隣にいた女の子とちょこちょこ話す)

 フリータイムが終わり、マッチングシート本番である。
 本番にかけるのは3名(要・順位付け)。
 カップルになれる可能性が高くなるのは、当然、1回目でこちらに興味を持ってくれた娘だ。一方で、フリータイム中に話した娘にギャンブルを仕掛ける、という手もある。
 そう、EPMが今回、マッチングシートに書いたのは―― to be continued...

第四話「当たって砕けた」

 というわけで、気になった女の子を1番から3番まで記入しなければならない。
 幸か不幸か、私に興味を示してくれたのはちょうど3名。
 彼女達を順位付けすれば良いだろう。

 では、3人の女性をおさらいだ。
Aさん(仮名):若くてかわいい。マイナーな考古学の話で意気投合した。
Bさん(仮名):年かさ。考古学の話にすっごい食いついた積極的な女性。
Cさん(仮名):印象に残らなかったですごめんなさい。

 三秒ほど悩んだ末、結論は、
 やっぱここはかわいい娘優先で「A→B→C」だろう!

 希望を書き込んだ紙が回収され、しばしの休憩。
 休憩後にマイクを持った司会進行の方が言う。

「本日は◯組のカップルが成立しました」

 ざわめく室内。
 私は選ばれたのか選ばれなかったのか、緊張が高まる。

「お帰りの際に封筒をお渡しいたします。カップルになられた方には、お相手のお名前が入っておりますので、建物の出口でお声かけください」

 くっそ。まだ引っ張るのかよ。(※)
 男性から会場を出るよう促され、封筒を手に建物の出口近くまで移動する。

 おもむろに封筒を開け、見る気も無いチラシを掻き分ける。
 ある? ない? ある、、、あったーーーー!!!
 しかもAさん(仮名)だーーーー!!!

 建物の玄関口で電話番号を交換し、お茶に誘う。
「ちょっと予定があって、、、」
「では、後日連絡しますね」
 と言って、浮き浮きしながら別れた。


 ここで、気づくべきであった。


 ショートメールでメールアドレスを交換し、続いて一緒に食事しないかと誘う。
 返事が、来 な い。

 なんだよちくしょうサクラかよ!

教訓1:婚活パーティーに来る人間全員が、「結婚したい」と考えているわけではない。
教訓2:カップルが成立したからと言って、相手がこちらに興味があるとは限らない。
教訓3:パーティー後、その場の誘いに乗らない人は脈無し。


※人数が少ない場合、会場内で発表することがあります。

第五話「初めてのデーツ」

第五話 初めてのデーツ

 第四話の女の子は不発に終わってしまったわけだけど、不発続きというわけでもなく、デーツにこぎ着けた娘もいます(その辺は間章にとりまとめておるわけですが)。
 で、このページを作成しやがったやぬ王様から与えられた今回のお題は「初デーツ」。

 …………なにを書けと?

 初デーツって、イサミンが妄想しているような「映画館。暗がりでお互いの手が当たって(///)」とか、イサミンが妄想しているような「ショッピングデート、きっといろんなお店を連れ回されるんだろうな☆」とか無いし。

 何故って言うと話は簡単で、会って5分くらいしか話していない相手と長時間一緒にいても疲れるし。
 相手の好みとかほぼほぼ知らないので、長時間のデートプランが立てづらいし。
「仕事終わったら会おう」って場合だと、映画終了→即解散、営業時間は終了しました→どこにショッピング行くのさ、というのが目に見えてるし。

 というわけで、初デーツは仕事終わって落ち合って、某バーでだべって、「またね」と約束して帰りましたね。

 ちなみに、2~3回くらいデーツにいっても、その辺で切られることが多く、現在、婚活は全く上手くいっていません!! だれか愛媛に愛を!! 愛をください!!(※)

※アイさんのことではありませんので、ご安心ください。


間章

1回目:カップル成立 → 音信不通
 (第三話、第四話参照)
2回目:カップル成立 → デート4回
(デート楽しかったです。ありがとうございました)
 (第五話参照)
3回目:カップル不成立
4回目:カップル成立 → デート1回 → 続けず
 (目の前で次の婚活パーティーの参加予定入れて、軽く食事もせずに別れるとか、こっちに興味なさすぎだろ)
5回目:カップル不成立
 (若めの回に行ってみたら、合コンみたいなノリだった。そういうの苦手なんスよ)
6回目:カップル不成立 → かと思いきや、「真面目、まとも、みかん」で電話番号の交換に成功 → 一度も会うことなく音信不通

掌編

  • 婚活パーティーに興味がある、と言った時の10コ下の某女の子の反応
    • 「なんか悪いのに引っかかりそう」
      • 余計なお世話

  • 範囲広すぎ
    • 後輩:えひめさん、最近、婚活状況ってどうなってるんですか?
    • 愛媛:知り合い以上恋人未満なら
    • 一同:それ、女性のほとんどが入るから!!
      • 結婚対象と関係ない妹とかも入っちゃいますな

  • まいうに朗報?
    • 愛媛:この、おっきい人か好みってなんですか?
    • 相手:私、ゾウとかクジラとか大きい生き物が好きで、その延長でお相撲さんとか太った人とかが好きなんですよ♪
    • 愛媛:!?
      • デブ専、実在していたのか。。。

  • そこは応援してください。
    • 先輩(既婚者):オレ、君がキャバクラ行きたいって言ったら応援するけど、婚活してるって話はなんかむかつくんだよ。
    • 愛媛:えー。両方とも(?)応援してくださいよ。
    • 先輩(既婚者):いや、ダメだ。ダメだから、今度キャバクラ行こう。
    • 愛媛:(この既婚者、キャバクラ行きたいだけだろ)
      • 結局、キャバクラいきました。

  • IWNさんの言葉は本当だった、、、のか
    • 相手:付き合って別れた人にストーキングされたことあって、
    • 愛媛:え!? 大丈夫だったの?
    • 相手:怖かったけど、でもわたしも分かるの
    • 愛媛:分かる?
    • 相手:わたしもストーキングしたくなることあったら。
    • 愛媛:!?
    • 相手:あ、でも、相手に嫌われそうだって想像できたからやらなかったよ?
      • ストーキング、ダメ、ゼッタイ

  • 某月某日、IKKUNに山菜採りに誘われ、「IKKUNとの山菜採りでーと楽しみかん♪はやく日曜にならないかなo(^-^)o」と返した話。
    • 当日、現れたのはIKKUNとOさん(仮名)のみ。
      • え、デートってそっちかよ。
    • IKKUNとOさん(仮名)が常に2人で行動している一方、一本で離れた場所を探すえひめ。
      • …………おれ、じゃま?

第六話「MP半減期」

7月の給与明細が届いた。
  • 担当者:ごめーん、残業代間違った額振り込んじゃった(テヘペロ)
  • えひめ:だったら、来月分で訂正してください。
  • 担当者:'60万強プラス'しちゃったから、使い込まないでね?
  • えひめ:…………は???


調べてみると、訂正方法は2通りあるそうだ。
  • 来月分から天引きする。
    • 数ヶ月先まで給与=0円になってしまうけど、税金処理が楽。
  • 振り込みで返す。
    • 1ヶ月で解決するけど、税金処理がいささか面倒。

結局、「給与を先払いする/できるどこにも規定がないため、後者で」解決することになった。

つまり、給料から天引きされた8万円強は来年にならないと返ってこない

お金の流れをまとめると、
7月給与 会社→えひめ 月給+60万の残業代
同上 えひめ→税務署(天引き) 8万円強の所得税支払い
8月 えひめ→会社 60万円の残業代返還
2月(年末調整) 税務署→えひめ 不正な所得税8万円強返還
となります。
※参考:普段の月給の所得税 = 3,000円弱


やってらんねー。
財布の紐が固くなった結果、独り呑みと婚活への支出が減じられました。。。

第七話「三高?なにそれおいしいの?」

第七話「三高?なにそれおいしいの?」

 世の中には、「三高」という言葉がある。
「高血圧症、高脂血症、高尿酸血症」というわけでも、「何とか第三高校出身」というわけでも、花札の役でもない。
 モテる男のステータス「高身長・高収入・高学歴」である。
 一昔前に流行ったこの言葉、では、今現在この指標ってどうなの? ってところの印象を今回は愚痴っていこうと思う。
 繰り返すが、これは愚痴である。愚痴であるよ?


<高身長>
 気にする人は気にする、気にしない人は気にしない身長問題。
 婚活パーティーで表立って訊かれることはないですね。
 私の身長は、成人男性の平均丁度くらいなので、可も無く不可も無く。

 ただ、「ヒールの高い靴履いたときに、男性より高くなるのはヤ」というの人(友人談)は居るようですね。
 身長はあるに越したことはありませんが、平均身長程度があれば、足切りにはならないんじゃないかな?
 なんですか? 高さ170cmを下回ってる某電柱さんはどうすればいいかって? 
 再結晶すればいいんじゃないですかね?


<高収入>
「地方公務員なんて薄給だ」なんて思っていた時期もありましたごめんなさい。
 いや、薄給には変わらないのですが、よくよく周囲の声を聞いてみると、それほど私の給与は悪くないみたいで。。。

 からくりはこうです。
 地方公務員の給与は、基本的に中小企業の給与の平均を用いて計算されます。そこに、周囲のしがらみやら、公官庁としての体面やら、世論の波が加わります。
 しかし、よくよく考えてみると、給与が正規分布にならない限りは平均値=中央値とはならないわけで、、、結局、周りの声を聴いてみると、私の給与は「下から数えるよりは、上から数えた方がなんとなく早いみたい」ということなっております。

 ところがどっこい、「安定してそれなりの給与をもらってるなら、婚活に有利なんじゃない!?」というわけにもいかないのがこの世の中。
 そりゃ、婚活パーティーに参加する男性陣に公務員が多けりゃ、有利にも不利にもなりませんや。。。


<高学歴>
 胸を張って言えます。
 私は高学歴もちです! なんといっても博士ですから! ドクターです!
 やったね! これでチチ人間からモテモテだ!!

 はい、結論から言いましょう!
 高学歴って全く有利じゃないっス。。。
 というか、かんっぜんに不利条件ですた。

 たとえば、
  • 愛媛:最終学歴は大学院なんですよ
  • 相手:へー。大学院ってなんですか? 大学とは違うんですか?
 と、まったくもってコンセンサスがとれない。
 で。「大学院」って不利なんだと学習して、「大学」にしてみても、
  • 愛媛:最終学歴は大学なんですよ
  • 相手:へー。頭いいんですね
 と、なんか壁を感じる結果に。
 婚活パーティーに来てる女性の多くは、看護系の専門学校出身で、「大学」のイメージがついておらず、どうにもお互いに壁ができるだけなんですね。

 結局、学歴は同じくらいが丁度いい。


 というわけで、みんな、私の婚活が鳴かず飛ばずな理由が分かったかな?
 私を反面教師にして、皆は自分磨きを頑張るんだよ!

第八話

 結論から言いましょう。
 婚活パーティーでの成婚率は限りなく低いと考えられます(私がモテないことを差し引いても)。

 なぜか。
 1つずつ整理していきましょう。

<女性の参加動機について>
 私が参加した回は20代から30代が参加する回。
 会場やらデート中やらに「どうして参加したのか」という話題になった時に、相手から返ってきた回答は、
「人恋してくて」
「知り合いを増やしたくて」
「婚活パーティーってどういうのか参加してみたかった」
 などなど。

「結婚相手を探しに」と答えた方は誰一人としていない。

 40代だったら、あるいは結婚を見定めて参加しているかもしれないけれど、さすがにちょっと年上過ぎやしませんか。。。(というか、子供扱いされて対象と見てもらえないです)


<参加女性のやる気勾配について>
 パーティー会場では、名字ではなく、ナンバーで呼び合います。
 おそらく、名字で呼ぶと覚えきれなかったり、同じ名字の方がいるとトラブルの元になったりするためだと思うのだけれど。
 番号は、予約順。
 番号が大きくなると、運営スタッフが電話をかけて、一本釣りで釣れた参加者になる(これは男性も同じで、私も元にも電話が掛かってくることがある)。

 で、参加者にある傾向が見られる。

 まず1点目。
 番号が若い方と同性の友人と参加する。
 たぶん、初めて来る方なのでしょう。独りだと不安なので、連れ立ってきたのかな。
 フリータイムの時は友人同士で動くので話しかけにくいけど、一対一で話すときはきちんと受け答えするタイプが多いです。
 とは言え、物見遊山な感はありますか。

 2点目。
 逆に、番号大きい方は、態度悪い方がいがち。
 リピーター=運営から一本釣りされたの方々です。
 何を話しでも「はあ」とか「はい/いいえ」くらいしか返してこない方がいたりします。こちらとしても、会場の全員と仲良くなれるとは思っていないので、良いと言えば、良いのですが、そうやって会場の空気を読まなかったり、ぱっと見の印象でコミュニケーションを拒絶するから彼氏できないんじゃないの、と言いたくなりますね
 女性の場合、無料で参加している方がこのあたりの番号になります。
 男性の場合は無料にまでは値下げしないわけですが、この「参加費の女尊男卑」がモチベーションの差を生んでいるのかな、とかそんなことを思ったり。

 詰まるところ、
 初めて来られた方は物見遊山、リピーターはやる気無いです。


<主催者の思惑について>
 婚活パーティーは、成婚率が高い方が参加者が増える→主催者は成婚率を増やしたがると思っていた時期もありました大間違いでした。

 同じく婚活中の独身者をターゲットにしている結婚相談所は「成婚率」を売りにしているのに、婚活パーティーで成婚率を売りにできない理由があります。
 だって、カップル成立後に追いかけ調査して無いんだもの。むしろリピーター欲しがってるし。だから成婚率なんてはじき出せやしない。
 しかも、婚活パーティーの主催者って、結婚相談所が多いんです。
 うがった見方をすると、「婚活パーティーで上手くいかない」層を結婚相談所にスムーズに移行させたいのではないかな(だって、結婚相談所の方が利鞘多いし、帰りに結婚相談所のチラシ押しつけられるし)。


 というわけで、婚活パーティーに何回か参加してみた結論。
 婚活パーティーなんて、しょせん合コンの劣化コピー。


<対処法>
 ではどうすれば事態が好転するのか。
 言うは易し、するは難しって感じですが。。。

  • 女性も(それなりに)参加費を要するものに参加する。
 参加費の不均衡に問題があるなら、女性も参加費が必要なものに参加すれば良い――ってそんなイベント年間にほとんど無いし。結婚相談所なら女性も登録料必要だけど、べらぼうに高くて入会できないっていう。。。

  • 営利目的ではないものに参加する。
 たとえば、自治体主催の街コンとか。ぜんぜんないけど。

 八方ふさがりですねそうですね。

第九話「恋のキューピット」

そ ん な も の は い な い

解説:人口減少問題を考える~恋せよ、学生~

 このページは、結婚を希望し、しかし、頓挫してしまった愚かな男の物語である。
 結婚せず、実家暮らしをする独身者のことは、パラサイトシングルと呼ばれ、少子化の原因として、以前から問題視されていた(EPMは独り暮らしだが)。少子化は叫ばれ続け、抜本的な解決が見られぬまま事態は進行し、最近では人口減少問題と名を変え、浸透している。
 この社会問題への対策として、彼が結婚したがったわけではないだろうが、このページの締めとして、人口減少問題について考察し、問題に対する対策を考えた上で、なぜ彼の婚活が失敗したのか解析したい。

人口減少問題とは何か

 図-1は人口問題研究所が平成24年に報告した日本人口の推移である。現在の出生率が維持された場合の日本人口をプロットしており、平成23年からが推計値となっている。

図1.jpg
「図-1:日本の年齢別人口推計(1950年から2060年)(出典元:人口問題研究所)」

 老年人口は、現在より約4千万人近くに増加し、一方で、年少人口及び生産年齢人口は現在から5割近く減少している。特に、国力を担う中心であるはずの、生産年齢人口は約8千万人から4千万人近くになっており、老年人口とほぼ同数の水準にまでなっている。
 人口減少問題とは、人口が減少していること自体を問題視しているわけではない。
 というのも、人口が少なくても、コンパクトシティなど小さい規模の社会を形成すればよい、という議論が成り立ってしまうからだ。
 問題の本質は、年齢の不均衡にある。

図2.jpg
「図-2:2010年及び2040年の北海道人口ピラミッド(出典元:RESAS)」

(ちなみに、このデータは総務省まち・ひと・しごと創生本部で公開しているRESASというウェブツールからひっぱって作成している。ビッグデータが手軽に、かつ視覚的に扱えて便利である。今の仕事とは、全く関係ないけどな!!)
 図-2は北海道の人口ピラミッドである。
 ピラミッドと銘打ちながら、全くピラミッド型ではない、不安定な形をしていることが分かる。特に、2040年推計の方で顕著である。この状況は、年金の問題だけではなく、生産力の低下やこれに起因する地方財政の縮小も問題となる。ここに至ると、「地方消滅」が現実味を帯びるのである。

「地方消滅(増田寛也 編著)」は、中公新書から出版された書籍である。
 ベストセラーとして話題となり、自治体の消滅について、広く知れ渡る結果となった。
 しかし、人口減少問題に関しては、なにも最近始まった問題ではない。年齢の不均衡が問題であるならば、図-2の「くびれ」の時点で、問題となるものであり、もともとは出産数あるいは子供が少ないことを問題としてあげられていた。
 少子化問題である。
 少子化は、合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数)を指標にして現状把握が可能である。

図3.jpg
「図-3:合計特殊出生率の推移(出典元:厚生統計要覧(H26))」

 図-3から、調査開始から継続して合計特殊出生率が下がっていることが分かる。1974年(昭和49年)には、2.0を割り込んでおり、人口置換水準(年齢の不均衡も人口の増減もない合計特殊出生率のこと)を保っていないことも見て取れる。平成元年には1.6を割り込み、「1.57ショック」として、少子化問題が顕在化された(筆者は当時小学1年生なので、ニュース自体覚えていないが)。
 他方、この問題に対する政府の対応は、「結婚、出産は個人の自由意志である」ことを理由に、子育て支援を中心に据えている。
 平成15年には、少子化対策基本法を施行し、平成27年6月に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」では「地方経済の活性化」と「人口減少への対応」という二つの大きな政策課題への同時対応を目指すことを謳っている。
 しかしながら、問題が解決したという話は寡聞にして耳にしない。そもそも人口減少問題の原因は何なのか。政府が行っている対策は的を射ているのか。
 行政が行っている対策を見ていく前に、問題の原因について次章で見ていくことにしよう。

人口減少問題を解体する

 前章では、日本における人口減少問題の現状を確認した。この章では、人口減少問題がどのような過大の集合であるか探っていこうと思う。
 人口減少問題という大きな問題を、現場レベルの小さな問題に解体することで、個々の問題を把握しやすく、軽重をつけやすく、対策を考えやすくすることが目的である。
 まず、「なぜ?」を繰り返して、人口減少問題の原因を細分化していき、ロジックツリーを作成する。
 このときの大原則は、「漏れなく、重複なく」である。
 たとえば、「人口とは何か? → 男性の人数と女性の人数」は正解である。一方、「人口とは何か? → 学生の人数、社会人の人数、老人の人数」は不正解である。未就学児童が含まれていなかったり、社会人学生がダブるカウントされている可能性があったりと漏れや重複があるためである。また、前者では性別で分けたが、年齢などでも区別することも可能で、つまり、以下で論じるロジックツリーも「ただ一つの正解」というわけではない、ということは念頭に置いていただきたい。
 では、解体を始めよう。

 まず、人口が減少するのはなぜだろうか? 端的に答えを表現するならば、
  • 人口増加が遅い
  • 人口減少が速い
 の二つに区分される。
 後者については、寿命の延びとか入ってくるため、多言しない。ここでは、前者の「増加が遅い」ことをメインに深掘りしていこう。

 そもそも増加とは何かと考えて細分化すると、
  • 自然増が遅い = 出産数が少ない
  • 社会増が遅い = 他地域からの人口流入が少ない
 に大別される。
 後者に関していえば、「社会減が速い」地域が多い(「人口減少が速い」話になるので、多言は避けると述べた話ではあるが)。特に、大学に進学するに当たって、上京。そのまま東京で就職するケースが散見され、この東京一極集中は、政府も重要視している。しかし、「東京一極集中を解消する = 人口減少問題が解決する」と端的にはならない(問題の本質は、東京での合計特殊出生率が低いことにあるからであり、微妙に問題点がずれているのだ)。この分析については、日本総研でレビューを出しているので、参考にされたい(素人の私の論考よりずっとしっかりしてますよ)。

 一方の自然増については、2つの指標を使用したいと思う。
 
産前
産後
 一方社会増の原因は、
  • ソフトに問題がある ≒ 民間の活動 ……⑤
  • ハードに問題がある ≒ 公的な整備 ……⑥
 の2つに分けられるだろう。

 以上のように、人口減少問題は6つの小問題に解体された。それぞれ事例を見てみよう。
''①既婚者が少ない
②結婚タイミングが遅い''
 結婚せずに出産・育児に取り組まれている方が入っていないが、ここでは、結婚→出産という流れで見ていこうと思う。
 この2つの問題は、「晩婚化・未婚化」とも呼ばれている。

図4.jpg
「図-4 我が国の未婚率(出典元:内閣府少子化対策室HP)」

 図-4を見ると25~39歳の未婚率は男女ともに引き続き上昇していおり、2010年では、男性では、25~29歳で71.8%、30~34歳で47.3%、35歳~39歳で35.6%、女性では、25~29歳で60.3%、30~34歳で34.5%、35~39歳で23.1%となっている。一方、1960年の世界だと、EPMのような30歳を過ぎでも結婚できないのは、そうとう少数派であったようだ(未婚率9.9%)。

 産後のケースでは、
''③出産数が少ない
④子供の死亡率が高い''
 があげられるが、④については、こと日本においては社会問題になるような死亡率ではないので、ここでは除外しよう。
 ③については、完結出生児数という指標がある。これは、結婚持続期間(結婚からの経過期間)15~19年夫婦の平均出生子ども数であり、夫婦の最終的な平均出生子ども数とみなされる。図-5に人口減少問題研究所の調査結果を示す。

図5.jpg
「図-5 我が国の完結出生児数の推移(出典元:人口減少問題研究所第14回報告書)」

 この図を見ると、夫婦が持つ子供の数は、調査開始から下がっており、1972年から2.2で安定していたが、2010年には2.0を割り込んでしまっている。

 社会増の観点に話を移そう。

図6.jpg
「図-6 2013年の道内の人口動態(出典元:RESAS)」

 図-6は、RESASで作図した道内の2010年の人口動態である。人口が増加しているのは、札幌と大都市(札幌、旭川、帯広、函館)のベッドタウンである。一方で、リゾート地として注目されているニセコも増加しているが、月形町と中標津町の人口が増加しているようである(原因は不明だが)。
 さて、前述もしているが、巨視的に見れば、人の動きは人口減少問題に直結しない。若い人ばかりが札幌に集中し、結果、地方の年齢バランスが乱れるのが問題なのである(札幌の年齢バランスも北海道のものとさして変わらない)。加えて、図-7を見る限り、札幌の合計特殊出生率は低くく(2013年は1.08)、③との合わせ技で事態が深刻化している(これは東京にも言えることだが)。

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「図-7 2013年の道内の合計特殊出生率(出典元:RESAS)」

 ではなぜ地方に人が移動しないのか。答えは、
'⑤町の魅力がない、移住したくても働き先がない'
'⑥インフラが不十分、学校・病院などの公共施設が不十分'
 である。
 根室勤務の時によく聞いた事例が「学校」関連であった。家庭を持っている職員が子供の先生に言われるのだそうだ。
 曰く、「札幌から離れると、学校のレベルが下がりますよ? 今の学力レベルを維持したければ、お子さんは札幌に留まっておくことをお勧めします」。
 
 以上のように人口問題現象は解体された。
 次章では、この問題の対策を考えていこう。

人口減少問題の対策案を考える

 前章で問題は明確化された。対策は、これに対抗するものを考えればよいだけの話である。

 施策レベルでは、
  • 自然増加促進施策
  • 社会増加促進施策
 となり、

 事業レベルでは、
''①男女の出会いを増やす、結婚を奨励するなど結婚を促す
②早い段階からライフプラン作成を促すなど、早い結婚を促す
③第2子以降の子供に補助金を出すなど、夫婦が育てる子供の数が増えた際の負担が過大にならないよう支援する
④死亡率が低くなるよう医療技術を向上させる
⑤雇用促進のため、地域活性化を推進する
⑥インフラ及び公共施設等を充実化を推進する、あるいは代替手段の提供(提案を含む)をする''
 ということになる。

 一部では、「地域活性化と人口減少問題対策は異なる話で、一緒に論じるのは間違っている」との主張もある。たしかに、100%の一致はしないが、地方での人口減少は、自然増加の低下と社会減の加速によるものであるため、双方の対策が必要となり、⑤及び⑥のような対策が必要となる。

 では、各自治体の首長はどのように考えているのだろうか。
 2015 年1 月、一般社団法人共同通信社は、全都道府県および全市町村の首長に対し、地方創生に関する政策や経済財政政策などについてのアンケート調査を実施した。アンケート内容には、少子化に対する設問も含まれている。そのアンケート結果を少し紹介したい(生データを考察するのは面倒くさいので、日本総研のレポートを拝借させてもらう)。
 アンケートの結果によると、7割強の市町村が地方消滅にある程度以上の危機感を覚えている一方で、5%程度の市町村で危機感を覚えていない。
「人口の維持、増加のため、特に力を入れていきたい施策は何ですか?(複数回答)」という設問に対して、選択が多かったものを順に並べると、
  • 企業誘致、6次産業化など雇用の確保(71.4%)
  • 保育所整備などの子育て支援(50.5%)
  • 移住の推進・支援(48.9%)
  • 空き家や公営住宅の提供、家賃補助などの居住支援(27.5%)
  • 道路や公共交通、下水道などインフラ整備(18.4%)
 となった。

 このアンケート結果を人口増減別に分類したのが、図-10である。

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「図-8 人口増減別「注力したい」人口増加策」

 最も回答割合の高かった「雇用対策」は、人口の増減にかかわらず注力したいと考えている市町村が高いようだ。一方、人口が増加している市町村のほとんどで「子育て支援」を選択しているにもかかわらず、人口が減少している市町村の選択割合は低い。これと対照的なのが「移住促進」で、人口が増加している市町村では注力せず、人口が減少している市町村で力を入れている。
 つまり、人口が減少している市町村では、即効性の高い対策が望まれているのである(首長も任期とかあるので、長期的な対策をとっても来期の選挙に勝てない、とかそういった理由もありそうだけど)。
 道内では、「ちょっと暮らし」に力を入れている(NPO法人 住んでみたい北海道推進会議)。主に団塊世代をターゲットにした取組で、短期~中期で試験的に過ごした後で移住について検討してもらうものだ。ちなみに、一番人気は釧路市で、ほかにも道東はそれなりの人気がある。

 全国規模の移住支援の取組として、一般社団法人「移住・交流推進機構」がJOINというポータルサイト(http://www.iju-join.jp/)を立ち上げている。各地方自治体の移住支援策やイベント等を検索できるサイトになっている。支援施策をとりまとめた特設ページでは、約6,000本の施策を集計しており、「くらし」「子育て」「仕事」「移住体験」に分類されている。「子育て」の中には、結婚支援もあり、たとえば、「岩手県八幡平市出会い支援事業により結婚し、一定期間八幡平市に居住した者に、成婚祝金50万円を支給」といった具合に、社会増と自然増を両方狙った施策もあるようだ(EPMがこれを利用しようと思ったら、今の職失うので無理なんだけどね!)。
 この財団法人の調査結果「少子化対策自治体実態調査報告書」における「少子化対策に対し、必要だと思われる施策」という設問に対して、市町村の30%が「子育て支援事業」を、次いで18%が「雇用(対策)事業」を選択し、先のアンケートと同様な結果を得ている。
 しかし、「これまで実施してきた少子化対策事業に対し、「もっとも有効だった」と思われる施策」について尋ねた設問については、「子育て支援事業」21%、「新婚世帯支援事業」14%、「婚活支援事業」12%という結果となっており、「雇用対策事業」は8%程度であった。
 先のアンケートとの結果の差は「地方消滅」と「少子化対策」で訊き方を変えたからだと考えられる。一方で、訊き方を変えても選択が多かった「子育て支援」は、各市町村で大きく力を入れていることが分る。

 移住と地域振興を組み合わせた対策もある。
 総務省で行っている「地域おこし協力隊」である。
 地域おこし協力隊は、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組である。任期は3年で、4年目に起業あるいは就職などにより地域に定着してくれることを期待している。
 なお、任期中は総務省から経費=給料が支給されるので、地方公共団体としては、積極的に利用したがっている。
 ポータルサイトはこちら(http://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/)。活動事例や、募集状況が検索できる(いつの間にやら、実施主体が地域活性化センターから移住・交流推進機構に変わってる!?)。

 以上のように、市町村の対策は、③にあたる出産後の子育て支援をメインに、④の社会増を両輪としているようである。
 しかし、これは的を射ているのだろうか? 次章では、まとめとして、人口減少問題に必要な対策を考えよう。

人口減少問題対策に必要なこと

 少子化対策において、「結婚や出産は個人の自由であり、政府が干渉すべき問題ではない」という議論がある。確かにその通りで、だからこそ行政側は「支援」――モチベーションがある方の自由意志を尊重するニュアンスがある――という語を使っている(ちなみに、行政主導度合いはこんな感じ「推進>促進>支援」。「支援」は金は出すけど、意見は出さない程度)。
 詰まるところ、対策の肝は「結婚・出産したいけど、、、」と考えている人の障害となっている何かを取り除くことである。それはたとえば、「結婚したいけど出会いがない方のために、婚活事業を支援する」とか「出産・育児には費用がかかるため、行政が補助する」とかそういった具合である。
 平成26年度の国の補正予算にも「地域少子化対策強化交付金」が補助率10/10で約30億円が計上されている。道では、対策として、平成27年度から各振興局で事業を行った(突発的に酔さん与えて、「何かやれ」という乱暴なもので、効果の程は望むべくもない。単発のイベントが即成婚率に繋がるなら、未婚率なんて上がるわけがない)。
 前章までの傾向を見ていると、各市町村は、子育て支援をメインに据えて、支援をしているようだ。
 本当にこれは正しいのだろうか?

 平成25年の統計で、1.4程度に下がっている合計特殊出生率の上昇を図って、夫婦が育てる子供の数を増やす、というのは理にかなっている。人口問題研究所の第14回報告(2010年)でも、夫婦の希望する子供の数は2.4であり、経済的理由から断念する夫婦が多いのは事実である。
 しかし待ってほしい。図-5で示した完結出生児数は、約2.0で、'夫婦が生涯のうちに産む子供の数は、人口置換水準をほぼ満たしているではないか'。
 一生涯で女性が産む子供の数(合計特殊出生率)は夫婦が生涯のうちに産む子供の数より大幅に低く、夫婦が持つ子供の数以外に、合計特殊出生率が低下している原因があることを示唆している。つまり、この出生率の差は'結婚していない女性の増加を示している'可能性が高いく、図-4で示している未婚率の折れ線グラフとも整合する。

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「図-9 夫妻が出会ったきっかけの構成(出典元:人口問題研究所)」

 図-9は人口問題研究所で調査した結婚したカップルの出会いの割合である。2010年の結果を見ると、「職場(約3割)」「友人知人からの紹介(約3割)」「学校(約1割)」と、日常での出会いから、恋愛に発展し、結婚に至るルートがほとんどであることが分かる。1982年の調査結果でも「職場(約2割5分)」「友人知人からの紹介(約2割)」「学校(6分)」と昔も今も、日常生活が出会いの場の王道であることが分かる。
(ただし、割合は増えているが、絶対数が増えているかは別問題。数学的思考が苦手な方のために注釈を加えておきます。 → 「100の40%」は「80の50%」と等しいですね? 人口の減少+未婚化から結婚しているカップル数そのものが減少しているため、出会いの数自体は1982年から変わっていない(下手すると減っている)可能性があります。理系の人間がよく使う騙しのテクニックの1つですので、皆さんも気をつけましょう)
 一方で、1982年には王道であった「お見合い(約3割)」は、2010年には5分まで激減している。
「上司が誰か紹介してくれるだろう」「いざとなればお見合いでもして結婚を」などという考えは、すでに時代遅れと言える。
 実際のところどうなのかEPMに訊いてみた。
  • 筆者:職場に出会いとか無いのですか? 
  • 愛媛:うちの課、50人ほぼ全員男だよ。
  • 筆:別の課とか、バイトの娘とか。
  • 愛:建設部だから、どこの課も似たり寄ったり。別の部だと女性多いとこもあるけど、縦割り行政だから接点がない。
  • 愛:正規雇用を望んでいる人が多いのに、若くて独身の人がバイトに来るわけ無いじゃないか。バイトの女性はみんな、既婚者だよ。
  • 筆:同期は?
  • 愛:全道に散らばっているから、会えるのなんて年に1-2回程度。
  • 筆:ほら、「友人知人、兄弟姉妹からの紹介」も多いよ?
  • 愛:仲がいいのは大学の時の級友だけど、札幌在住者なんて一人くらいしかいないし、そいつから浮いた話は聞かない。北大の関係者だから、「先生」と「生徒」だとコンプライアンス的にまずいんじゃないの?
  • 愛:妹は東京在住。東京都遠距離夫婦とか御免被る。
  • 筆:仲人してくれる上司とか地元の方とか
  • 愛:たいていの上司は「女性に結婚を斡旋するとか、セクハラになるからしない」だって
  • 愛:地元の人? 転勤族嫌ってるのにそんなことしてくれるわけないだろ。
 現実はとても厳しい。。。
 話を聞いていると「地元志向」の希薄化が問題の一端である印象を受ける。これがモータリゼーションの副作用なのかは判断に迷うところでもあるが。
 いずれにせよ、彼の人生の中で、最も女性と接する機会があった時期は学生の頃であったようだ。
 彼が参加する結婚式も、学生からつきあっていたカップルが多く、従って、彼は学生の頃から恋愛に前向きになっておくべきであったのだろう。
 なぜなら、人は恋と革命のために生きているのだから。

エンドクレジット

この番組は、企画・原案:やぬ王、編集:えひめの提供でお送りいたしました。

  • 最終更新:2016-03-01 20:07:11

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